目指せ玄米おにぎり商品化♪  ― 3.以上の事から、考察 ―

以上の調査結果による、玄米おにぎり商品化についての考察です★


▼ (1)企画の背景・コンセプト
私たちは、『健(げん)”米(まい)』をコンセプトのもと、女子大生による玄米おにぎりプロジェクトを行っております。
メタボリック・シンドローム対策として健康の関心の高まり、美に対する意識の高まりを背景に玄米おにぎりの商品開発に取り組みたいと考えております。
サブコンセプトとして『3つの"しい"』(美味しい・ヘルシー・美しい)をかかげております。

美味しい
玄米のまずいというイメージを美味しいというイメージへの変換
ヘルシー
ヘルシー思考の高まり、ヘルシー商品(0カロリー・脂質0、糖質0商品)の流行
美しい
玄米に美容効果があることが知られていないため、その認知度向上に向けてのPR

▼ (2)現状(アンケート結果)
アンケートを通じてわかったことは、玄米は多くの人が食べたことがあると答えた一方で、自分で炊くのは面倒だという意見や、家族に玄米が苦手な人がいるために食べたくても家の主食を玄米にすることはできないといった意見が多数見受けられたことです。これらの問題点は、コンビニでの玄米おにぎりが発売されることによって手軽にかつ健康的に玄米を食べることができると思いました。

▼ (3)"販売されるとしたらどんな具がいいと思いますか?"より、具材の栄養価について
▼ 1位 梅(8g=2.6kcal)
【クエン酸】
★ 疲労回復と老化防止!!!
体内のエネルギー代謝がうまくいかないと、栄養素の不完全燃焼から、疲れ・肩こりや、細胞の老化、動脈硬化などの成人病などの原因となる乳酸という毒素が発生します。クエン酸はこのエネルギー代謝をスムーズにして、体内の乳酸を燃焼させ、老廃物がたまるのを防ぐのです。その結果、疲れが取れ、老化の予防になるのです。
★ 美容効果!!!
新陳代謝がうまくいかないと血液が酸性に傾き臓器を痛めてしまい、外見的にも老化は目に見えてあらわれます。シミ、しわ、くすみ、などは内臓の老化からきています。梅のクエン酸は、新陳代謝を促し老廃物を体外に排出してくれます。血液の循環がうまくいっていると言う事が老化を防ぎ、美容を保つことになるのです。
★ ダイエットに最適!!!
梅はエネルギー代謝を活発にして、食べ物がコレステロールや中性脂肪などになって体に残らないようにしてくれるので、ダイエットの手助けをしてくれる食品です。
★ 便秘を解消!!!
クエン酸は、その酸味によって食欲を増進させ、唾液や胃液その他の消化酵素の分泌を高め、消化吸収を助け、さらに胃腸のぜん動運動を活発にして便通をよくします。
★ カルシウム不足のお助けマン!!!
日本の土壌には、もともとカルシウムが少ないため、伝統的に日本人はカルシウム不足といわれています。また、カルシウムは摂取しても吸収効果が悪いので体になかなか定着しません。しかし、クエン酸がカルシウムと結びつくと、カルシウムの吸収率が良くなり、カルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐと言われています。梅を毎日食べると、体内でのカルシウム定着率が高まるのです。
★ 解毒作用効果!!!
昔から、「梅は三毒を断つ」と言われています。食べ物の毒、血液の毒、水の毒のことです。酒、タバコ、脂肪の多い食事、食品添加物など肝臓に負担をかける事が 多く存在します。梅に含まれるクエン酸は解毒の作用があるため、身体の代謝を活発にして自然治癒力を高めてくれます。
【ミネラル】
★ 老化、疲れ、風邪、肌荒れに効果的!!!
私たちの体は、酸性とアルカリ性のバランスが取れてこそ、健康を維持できます。しかし肉料理・天ぷら・寿司・パスタ・お酒・ケーキなど美味しいと思うものは、たいていが酸性です。アルカリ食品はというと、野菜・くだもの・海藻・こんにゃくなど、どちらかといえば地味な食品が多いのです。だから、うっかりしていると、つい酸性に偏ってしまいます。 血液の酸性化は、老化が始まる、疲れやすくなる、風邪を引きやすくなる、肌が荒れる、などという症状を引きお越します。 そこで梅干の出番です。梅干はミネラルをたっぷり含んでいて、血液のアルカリ度を保つアルカリ性食品です。梅を1日1粒食べることは、健康な体を維持することを手助けするのです。

     (http://www.kohseis.co.jp/club/info/info13.html)

▼ 2位 明太子(10g=12.6kcal)
【ビタミンE】
★ 老化防止!!
ビタミンの中でも、明太子に特に豊富に含まれるビタミンEは坑酸化作用を持ち老化防止に効果が期待できます。また腰痛、肩こりの緩和などに効果があるビタミンB12や、ビタミンCを非常に多く含むことも特徴です。
★ 気になるコレステロール!!!
明太子に含まれるDHAやEPAはn-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)といって、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。
 主な栄養成分 主な効果
  タンパク質…筋肉、臓器、皮膚、血液、骨などの主成分
  脂質…細胞膜やホルモンの原料
  カリウム…神経や筋肉の機能の正常化、高血圧予防
  亜鉛…新陳代謝促進、免疫力強化、生理機能の正常化
  ビタミンA…眼精疲労防止、皮膚や粘膜の正常化、ガンの予防効果
  ビタミンB…エネルギー生産の促進、疲労回復、脳や神経の安定
  ビタミンB2…皮膚や粘膜の正常化、新陳代謝促進、動脈硬化予防
  ビタミンB6…タンパク質の代謝促進、皮膚や粘膜の正常化、動脈硬化予防
  ビタミンB12…末梢神経の機能の正常化、貧血予防、動脈硬化予防
  ビタミンC…コラーゲンの生成補助、免疫力強化、ガンの予防効果、ストレスの緩和、老化防止(坑酸化作用)
  ビタミンE…老化防止(坑酸化作用)、生殖機能維持
  ナイアシン…皮膚や粘膜の正常化、糖質、脂質、タンパク質の代謝促進
  葉酸…細胞分化や成長に作用、生活習慣病全般の予防、貧血予防、動脈硬化予防
  パントテン酸…ストレスの緩和、エネルギー生産の促進、皮膚や粘膜の正常化、善玉コレステロールの生成を促進、免疫力強化
  不飽和脂肪酸…一価不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを抑制、 n-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)は中性脂肪を抑制し善玉コレステロールの生成を促進、 n-6系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)は悪玉、善玉ともにコレステロールを抑制明太子に豊富に含まれるn-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)のDHA(ドコサヘキサエン酸)は脳機能の活性化(集中力や記憶力の促進)、同じn-3系のEPA(エイコサペンタエン酸)は血液粘度の抑制(血液をさらさらにする)
  チロシン…坑うつ作用、脳機能の活性化(集中力や記憶力の促進
  トリプトファン…鎮痛、催眠、精神安定などの作用を及ぼすセロトニンを生成

     (http://www.hiradoya.jp/home/nutrition_mentai.html)

▼ 3位焼きおにぎり(醤油(濃口)3g=2.1kcal)
醤油をつけて焼くことにより香ばしく、しっかりと噛む回数が増えるのでダイエットに効果的です。ほとんどすべての日本料理に欠かせず、わが国を代表する調味料である醤油をぬった焼きおにぎりは、具入りおにぎりより比較的、好き嫌いが少ないことがアンケートでも見てとれました。アンケート結果より、焼きおにぎりはどの世代にも好まれるおにぎりです。
・濃口醤油
 醤油全体の八五%を占める普通の醤油で、ただ醤油といえば普通は濃口をさします。
色は新 鮮なものは明るい赤褐色。あらゆる料理に用途が広く、調理用にも食卓用にも使われます。
・淡口醤油
関西で高級な料理、とくに吸いものなどに、季節の素材の彩りを生かしながら、旨みや風 味をつけるために使われてきました。だから製造の際にも色が出にくいように(大豆・小麦の 比率を下げるように)米を加えたり、ときに大麦を使用します。
・再仕込み醤油
濃口、淡口の醤油は普通本醸造という正規の発酵法か、または新式醸造というアミノ酸 液を加える方法で作りますが、本醸造で作った生醤油を塩水の代わりに使って仕込む味の濃厚な醤油です。
 使用量を自分で加減できる刺身、寿司、豆腐料理などの卓上のつけ醤油、かけ醤油に用います。
・たまり醤油
 小麦を使わず大豆と食塩だけで作ります。
味は濃厚で粘性と旨みが強く、普通の醤油と混ぜ 刺身醤油とします。
・白醤油
 中部地方(名古屋、三河地方)で作られる小麦を主原料としたきわめて色の薄い醤油。
甘味が強く独特の香りがある。うどん、鍋ものなどに用います。
醤油をあぶる。
★ 醤油は短時間の加熱で生のときとは違ったよい香りが生まれる!!!
★ 醤油の香りはとくにでんぷん質の餅や米飯と合い、その味を引き立てる!!!

―醤油のかくし味―
梅干しに醤油をかけると梅の酸味が穏やかに感じられます。

     (http://www2q.biglobe.ne.jp/~kazu920/k003.html)

▼ 4位 おかか (かつおの削り節1.5g=5.2kcal/濃口醤油3.5g=2.5kcal)
ビタミンB12、ビタミンD、ナイアシン、鉄、タンパク質が多く含まれます。
香りが強いのが特徴です。
【タンパク質】
★ 肌や筋肉を強くする!!!
かつお削り節に含まれるたんぱく質は、脳を活性化し肌や筋肉を強くします。
また、必須アミノ酸を全て含み、たんぱく質の不足からくる成人病予防に効果がある。
 その他、骨の形成に重要なビタミンDを多く含み、カルシウムが骨に吸収されるよう手助けをしてくれます。

     (http://eco.kinomama.jp/lohas/yogo/959/cat47/cat174/post_654/)
     (http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/gyokai/kezurini.html)

▼ 5位 昆布(15g=12kcal)
昆布は豊富な海洋・栄養成分を持ちながら極めて低カロリーな食材であり、健康に気を遣う方や、ダイエット中の方、肌を若々しく保ちたい方、頭髪の健康にぜひお勧めしたい食材です。
【ミネラル】
★ 基礎代謝を活発に!!!
昆布(こんぶ)には、様々な海洋ミネラル成分が豊富に含まれています。 昆布に含まれるヨウ素は海藻類の中で最も多く、ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になり、基礎代謝を活発にし、交感神経に作用してたんぱく質や脂質・糖質の代謝を促進する働きがあります。
【アルギン酸】
★ 便秘に効果的!!!
水溶性の食物繊維であるアルギン酸が昆布には多く含まれており、大腸の働きを活発にして便通を促す働きがあります。便通が順調になることによって、コレステロールや腸内の有害物質が体外に排出され、大腸がん・動脈硬化などの病気の予防に効果的です。
【フコダイン】
★ 内臓に効果的に働く!!!
昆布のヌルヌルに含まれる成分で、多糖類の一つであるフコダインは、内臓に効果的に働きかける栄養素として、近年注目されています。 フコダインは、胃の炎症や潰瘍の予防・修復をする働きや、肝機能の向上、がん細胞を死滅させる効果があり、がんの発生・進行を抑える作用があり、体内のリンパ球を活性化させ免疫を向上、滋養強壮にも効果的です。
 ほかにも昆布のうまみ成分で、脳の機能を活性化させ、ボケや痴呆の予防効果があるアミノ酸の一種であるグルタミン酸、骨や歯を丈夫にするカルシウムや、むくみを改善し高血圧を予防する効果があるカリウム、ビタミン類など、昆布には人体に有益な栄養素が豊富にバランス良く含まれています。

     (http://www.j-medical.net/food/f-konbu.html)

▼ (4)玄米の食べづらさ改善策
アンケート結果より「玄米のにおいが気になる」、「食感が硬くて好きではない」、「ぱさぱさして味気ない」という意見を頂いたので、その点を改善できる玄米の炊き方を提案します。
案1 玄米×ヨーグルト
玄米は、玄米のまわりをおおう硬いぬかに水分の浸透が阻まれ、アミラーゼが十分活性化できないため、パサパサで甘味がなくなってしまいます。 つまり食感や味の問題を解決するためにはアミラーゼをより活性化させることが重要なポイントになります。
【玄米×ヨーグルトの効果】
★ アミラーゼ活性度が3倍以上に
ヨーグルト水で玄米を炊くと、普通に水で炊いたものと比べて3倍以上のアミラーゼ活性度になります。
アミラーゼ:アミラーゼは消化を行う酵素の一種で、でんぷんなどの糖分を分解する働きがあり、おもに膵臓と唾液腺から分泌され、膵臓の病気などの発見、経過を観察するための指標として用いられます。
★ 嫌なにおいがしない
ヨーグルトに含まれる乳糖が嫌なにおいを吸着しマスキングしてくれます。
★ 玄米の栄養素の消化吸収効率を上げる
ヨーグルト水で玄米を炊くとぬかが破れているものが多くなります。
玄米の表面が破れた様な状態になると、咀嚼(そしゃく)して硬いものが細かくなったような状態になるので、消化吸収が改善され、玄米の栄養素を余す事なく吸収することができます。
★ GABA(ギャバ)が2倍に増える

玄米をヨーグルト水に浸け置きするとGABA(ギャバ)が2倍に増えます。
GABA:GABA=γ-アミノ酪酸は、脳への血流を良くしての酸素供給量を増加させて脳細胞を活性化させる働きがあるので、イライラや不安を鎮め、精神を安定させる作用があります。また、血圧の上昇を抑える作用や中性脂肪を抑制する働きもあります。
【玄米+ヨーグルトの美味しいパワーアップ玄米の炊き方!!】
玄米を手で強く研ぎ表面に傷をつけ、ヨーグルト水を浸透しやすくします。玄米3合につき大さじ2杯のプレーンヨーグルトを入れよくかき混ぜます。そして2時間浸け置きします。 後は炊けば出来上がりです。

     (http://www.youtsutaisaku.com/aru54.html)

案2 玄米×雑穀
【玄米×雑穀の効果】
★ もちもちの食感に
赤米、黒米やもちびき、もちあわを混ぜると玄米にもちもち感がでて美味しくなります。
★ 栄養価が高まる
雑穀はビタミンB群、ミネラルやたんぱく質などが豊富に含まれていますし、機能性成分としてフラボノイドやポリフェノールが含まれています。
【玄米×雑穀の美味しいパワーアップ玄米の炊き方!!】
玄米を少しでもおいしくやわらかく炊き上げるために塩味がつかない程度、塩分摂取のコントロールの必要がある方にも影響がない程度の塩の量、ティスプーン半分ほどを炊く前に入れます。
炊きあがった玄米ご飯の周りには水分が多く残り「べちゃべちゃ」な状態になります。
(これは玄米の皮の内側に入りきれてない水分)
底、真ん中、上のほう、真ん中の周りに360度のいろんな炊き上がり具合のご飯を、よく混ぜ合わせながら炊き上がりの湯気を飛ばすことがポイントです。

案3 玄米×炊き込みご飯
【玄米×炊き込みご飯の効果】
★ 玄米と白米の1膳分の栄養成分の比較
 玄米は白米の何倍の栄養素を含んでいるのか?
  食物繊維 14倍(トコロテン3杯)
  ビタミンE 14倍(アーモンド25粒)
  ビタミンB1 5倍(豚肉3枚)
  ビタミンB6 4倍(イワシ2尾)
  ナイアシン 5倍(ブリの半身)
  鉄分 3倍(レバー19g)
  カリウム 3倍(バナナ28g)
  マグネシウム 5倍(納豆1パック強)
玄米は白米よりこれだけ多くの栄養成分がありますが、決して玄米だけ食べていれば健康というわけではありません。大切なのはバランス良く栄養をとることです。
★ 栄養価を補う
玄米はビタミンB12、ビタミンD、亜鉛、カルシウム、鉄分などが不足しがちな食品です。
これらの栄養が不足してしまうと・・・
ビタミンB12(ツナ)
悪性貧血や脱力感、下痢や食欲不振などを引き起こします。
ビタミンD(しらす・じゃこ)
不足すると・・・
骨粗しょう症などの状態に陥ってしまいます。不規則な生活習慣を送っている女性が急増中の現在では、骨粗しょう症などという症状も珍しいものではありません。また、子どもの頃に必要量のビタミンDがしっかり摂れていないと、骨の成長にも悪影響を与えます。このように、子どもから大人、高齢の人にまで、ビタミンDには大切な効果があるビタミンです。
亜鉛(あさり・しょうが)
感染症の抵抗力低下、乾唇がおきやすい、腸の消化吸収を遅らせる、やけどや傷口の治りが遅くなる、円形脱毛症 、痛風、白血病、動脈硬化、心筋梗塞 、味覚障害、などに影響を及ぼします。
鉄(ひじき・鶏肉)
肌荒れがひどい、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、あくびがよくでる、顔色が悪い、肩がこる、などの症状を起こしやすくなります。

まぜご飯にすることで不足しがちな栄養を補い、栄養バランスのとれた美味しい玄米を食べて頂けたらと思っています。炊き方については、案2 玄米×雑穀と同様に炊きます。

     (http://www.imafuku.jp/category/1237260.html)
     (http://www.greenpopuri.net/food/shyoku03.html)






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